大学に通いながらビジネスパーソンとしてもバリバリ成果を出す「プロ学生」がいてどこが悪いのだろう。
大学を辞めてしまっていったん就職し、やりたいことが見つかったらまた大学に入り直したって全然構わない。
要するに大学生が仕事に就くのに、いわゆる年中行事としてのよーいドンの集団的「シューカツ」をする必然性など、実はないのだということに気づいてほしい。
この日本の新卒就職という文化は数10年も続いているものだし、この「新卒就職」をタネにビジネスをしている会社もたくさんある。
私もその一人である。
採用する企業の側にとっても、均質的で大量の学生が一時期に採用市場に出てきてくれる新卒採用は効率がよく、コストや時間、労力の大きな節約になるという今までの常識に縛られている人事担当者は少なくない。
大量に集めて、絞り込んでいく採用活動になっているために、「学生に対して個別対応はしたくてもできない」というのが人事担当者の本音である。
しかしどう考えてみても、日本全国の大学生が一斉に仕事探しをするというこの「就職活動」の風習はすでに時代に合わなくなってきており、制度的に無理がきている。
就職、つまり「自分が一生どんな仕事をして生きていくか」というテーマは、一時期の「シューカツ」だけで決めるべきものではなく、生まれた時からずっと考え続けるべきものである。
そして死ぬまで一生続くのである。
たまたま日本経済の高度成長期が、大手企業の人材獲得の制度化と合致した時期があったために、一斉スタートの「就職活動」という習慣が年中行事化したに過ぎない。しかし、いまや企業の発想は変わってしまったのに、学生やその親の意識が変わっていない。
企業が人を判断する基準が変わってしまったのに、受験生とその親は相変わらず偏差値の高い大学に入れば、有名大企業という「出口」が待っていると信じ、そこに入るために多大な時間や金銭、労力を費やしている。つまり、中学・高校・大学と続く受験の世界でいい点数を取るための努力と、大学を卒業して以降、企業社会でいい成果を出すための努力がズレてしまっているのである。
企業も同じだ。
新卒を一度にたくさん採用し、みんな一緒に定年までという今までの採用の常識やパタ‐ンにとらわれて求める人材のレベルが変化しているにもかかわらず、採用の手法は今までのやり方を繰り返している企業が多いのが現実である。
このズレに気づいて、それを自分から修正できた人が就職活動に成功する。
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